| 男親にとって今日と言う日を絶対に迎えると頭でわかっていても、出来ることなら少しでも先へ延ばし出来ることなら迎えたくないと思うのは 地球上の何処の男親も同じ心境に違いない。 しかしその迎えたくないその日が突然訪れてしまうのだから、悲しい。 1年ほど前から長女に薄々 彼氏と言う存在がいるのは知っていたのですが、勿論敢えて私はそのことには目をそむけ今日に至っていました。 当然のことながら、どこの馬の骨かも知らないし可愛い娘のことなのでそんな彼氏のことなど一つたりとも聞きたくもなかったのは本音です。 ここ最近になり長女を自宅近くまで送り届けたり休日ともなると何処かへ出かける際に幾度かニアミスしましたが、当然男親としては会いたくない し見たくもなかったので良かったが、長女も私の気持ちを察してか私から逃げるように出かけていたのが今も思い出します。 時々ではあるが夜の帰りが遅かったり幾度か長女に注意した経緯もありましたが、また私の心配をよそにまた遅く帰ってくる。 そんなことが続くとどうしても長女の幸せと思っても 素直に喜べない自分がそこにいましたね。 また相手の人物像を勝手に想像してみると、どうしても自分が好きになれない女ったらしで変な奴しか思い浮かばないんですよね。 本当に男親とは娘のことになると気が小さく誠に勝手なもんである。 そんなことを日々思いつつ、時が流れて行きました。 仕事先で時々ベビーカーを押す長女と同じかまたはそれより若い方の姿を垣間見ると、長女も何時までも若くはいられないので そう もたもたもしていられないのも気になっていましたね。 お金はなくとも妻としての幸せを一日も早く経験させてやりたいと最近になって徐々にではありますが考える様になった私ではありますが でもやはり嫁にはやりたくない、そして何時までも自分の子供でこれからも一緒に居て欲しいと考えるのは申し訳ないが私の本音である。 以前に妻からその彼氏さんについて聞きたくないが話の成り行きで簡単ではありますが聞くことになりました。 二人のなれそめや職業、長男であることそして物事の考え方が誠実であると言うこと・・・・ まぁ そんな話を妻から聞いても私は上の空と言うことは言うまでもない。 そんな話を妻が頻繁に私にするようになったので、きっと長女が妻に様々な今後の問題を妻に相談していたに違いありません。 まぁ ガンコ親父の私には気軽には相談できなかったのでしょう。 そんなこんなで、まぁ 近い将来きっと 「僕に由佳さんを下さい」と変な奴が来ると想像し覚悟はしているものの、やはり私にとっては 訪れて欲しくない一日であります。 数日前にたまたま特に予定はありませんでしたが会社で17日（日曜日）に有休をとっていたのですが、15日頃だったでしょうか？ 朝リビングでのんびり寛いでいると妻が突然私にむかって鋭い顔つきをして牙を向け語り始めました。 いや〜私は怖く、妻の迫力に圧倒され身動き一つ出来ませんでしたね。 妻の話を聞くと、「ね〜 今度の日曜日お休みだよね〜」 と怖い顔して切り出して来ました。 いや〜怖い。 こえ〜〜〜〜〜ぜ〜。 そして 「今度のお休みなんだけどさ〜 由佳も丁度お休みだし彼氏さんと一緒に挨拶に来たい」 と言う内容なんですよね。 え〜 もう来ちゃうの〜そんな日が・・・ 私は絶対絶命ですよ。 とうとうその日が来やがったと思いましたね。 私の本音は 嫌だ 嫌だ 嫌だと心の中で叫んでいましたが、妻の迫力に負け ただただ 「イイよ」 と頷くしかありませんでした。 先日、また妻からまた彼氏のことを聞きましたが、先日一度偶然にその彼氏さんに合ったそうなんですよね。 とても気さくでイイ方だったよと言うことでしたが、妻の印象は確かなもんできっと私の想像している人物とは違うことを諭されました。 まぁ そうと決まれば合うしかない。 気持ち的にはまだ先の話と思っていたので、これほどまでに事が早いと さすがの私も判断力が低下します。 前日の16日はもう翌日のことで頭がいっぱいで仕事してても変な感じで、考えれば考えるほど判らなくなってきますね。 でも様々なことを考えていると、最終的には娘の幸せになることが最優先なんだと言う結論に達しました。 父親として気持ちの整理がある程度ついたので、あとはその変な奴に合うだけです。 我乍ら緊張しますしドキドキですね。 さぁ その迎えたくないその日が（17日）とうとうやって来てしまいました。 私は朝からややトーンダウン。 夕方の16時にお目にかかる予定なので、早朝から我が家の習慣であるお客様が来る日は必ずお掃除と妻と暗黙の了解で決まって いるもんですから、部屋中ホコリひとつなくお客様を迎えるには完璧な状態になりました。 その後、少し気持ちを落ち着かせようと、一人スバルに乗って電気系統の不具合を見てもらおうと都築区までドライブして来ました。 不思議とスバルを運転していると、これから刻々と訪れる人生最悪の時間をほんの少しだけ忘れさせてくれたように思います。 用を済ませ あ〜無情にも 間もなく16時がどんどん迫って来ました。 精神的なダメージと、寝不足と仕事の疲れ そして今朝の掃除の疲れとスバルを運転した疲れが出て、15時30分頃になってどっと 疲れが出てきてしまいました。 これから大事な時間なのに、大丈夫だろうか・・・・ ソファーに最初座っていたのですが、どうしても我慢できずに15時45分になったら起こしてと言ったかと思うと横になった瞬間気を 失ってしまいました。 たった15分の仮眠でしたが、不思議に眠気がリカバリーし二人を迎え入れる準備は整いました。 長女からの妻への連絡でもう少しで到着するよとのこと・・・ 来なくていいよ と心の中で思いつつ、もうこの状況からはどうにも逃げられません。 時間になって娘が玄関を開け、暫くすると私たちの前にその彼が姿を現しました。 お目にかかった瞬間がっかりすると思っていたのですが、かなりの予想以上の好青年で私の想像していた変な奴のイメージが いつの間にか何処かへへ消えてなくなっていました。 いや〜 これが私の娘の彼しか〜〜〜 玄関先で横に娘が立っていましたが、さすが私の娘だと思いましたね。 娘が選ぶそしてこれから生涯を共にするであろう旦那様ですが、でかしたぞ！と不思議に喜びでいっぱいでした。 思わず玄関先で初めてお目にかかる彼氏と握手を交わしてしまいました。 ん〜〜〜この野郎 いいやつじゃないか ちくしょう こいつなら仕方がない と素直に思った。 変な奴から一変 素敵な息子ちゃん（新しい家族）が増えたことをただただ嬉しく思いましたね。 娘も昔から親に心配かける子ではなかったが、これまた心配どころかこれかが楽しみなお相手であるから親孝行な娘である。 本来ならば形式だったご挨拶と言うところですが、私はそう言うのがあまり好きではないのでとにかく自然体で接していただきました。 初対面にも関わらず、車の話 家の話 様々な話題で盛り上がり気が付けば本当の息子と話している錯覚に陥るほど。 我が家の自慢、そして見たくもない私の過去の栄光であるビデオを見せられ心底疲れたに違いない。 それにしても過去に様々な苦労をして来たのだろう。 話していても、彼の表情を見ていると本当に誠意のある誠実な人間であることが伺えました。 なんかこんな気持ちになる自分がとても可笑しいが、これまた正直な自分の感想です。 また改めて娘の人を見る目が確かであることが、確認出来ました。 そうですよね〜 なんてったって私と妻の娘ですから・・・・ 18時頃になり、娘達ち二人を近くに住む両親の所に行くように勧めました。 実はあらかじめ最初から両親には伝えてあり、両親も首を長くして待っていたことでしょう。 父も話好きで向かってから1時間は帰ってこなかったので彼氏さんも相当 愛想笑いで顔の筋肉が疲れたに違いありません。 それから我が家で妻特性のカレーとスープをご馳走になりながらも、様々な楽しい話題で盛り上がりました。 結局解散したのは23時になってしまいましたが、人生最悪の日が最高の日になったような気がします。 本来 ホームページにこの記録を残そうか迷いましたが、今日と言う日を忘れないためにも、書き留めておくことにしました。 また今日と言う日を迎えるにあたり、私たち夫婦の30年以上も前のことを思い出していました。 その時の妻の父はほぼ私と同じ年だったこと。 もう他界しておりますが、改めて父の気持ちを今更ながら理解出来たように思います。 本当に今は亡き父に心から感謝し有難うございましたと心から言いたいですね。 また妻、長女・次女 そして両親そしてこれからの息子に心から感謝しています。 まだまだ人生経験の甘い、頼りない親父ではありますがどうぞ今後とも宜しくお願い致します。 皆 金はないがとにかく健康で笑顔で行こうじゃないか！  |
