私の師匠

小松山 隆さん

1年8ヶ月振りの我が家ご訪問
小松山さん直筆のメッセージとサインを

階段下物置部屋にいただきました。


我が家を真心込めて建ててくださった

その優しさは永遠に私達家族の誇りです。


かねてから念願だった大工職人の小松山さんから、直筆のメッセージとサインをいただきました。

師匠である小松山さんが我が家を訪れるのは、なんと1年と8ヶ月振りである。


我が家の建築中に、小松山さんの記念サインは絶対に欲しいと心の中で決めていたのですが、家も建ち上がり何かとバタバタ

している中で、気が付けば小松山さんも全ての大工仕事を終え突如として姿を見せなくなってしまったのです。

私達夫婦はいつでも我が家の建築現場へ行けば、一生懸命に仕事されておられる元気な小松山さんに会えるものと思って

いたのですが、記念サインを貰うどころか労いの言葉すらかける事も出来なくなってしまいました。

一番お世話になった小松山さんにサインしていただく為の所定の場所だけが今日までポッカリ空白状態になったままです。


                       



時折、階段下物置部屋に入るたび何ともその指定の場所を見ると寂しい気持ちになることが幾度かありました。

もう1年8ヶ月以上も経ち、今更 小松山さんにサインしていただくために態々お越しいただくなど当然心苦しいし、小松山さんも

日々ご多忙な毎日に違いない筈である。

半ば心の中では諦めていた小松山さんの直筆サインですが、ダメもとで恥ずかしながら田辺工務店の高橋さんに連絡し、小松山さんに

我が家へお越しいただきサインをしていただけないものかどうか?と無理なお願いをしてみました。


その後の連絡によりご多忙にも関らず、早朝に新たな現場への出勤途中に我が家へ訪れていただける段取りとなったのです。

とにかくサインをいただける事はこの上ない喜びですが、私達が今も尚 この家を心から愛し大切にしていること。

そして家族円満で健康に暮らしていることを第一に伝えたかったのです。

それにしてもさすが師匠、弟子の願いを快く聞き入れて下さるその姿勢には心から感謝するばかりです。

小松山さんもまだまだ小島ファミリーに振り回され気の毒でなりません・・・・・。

       


小松山さんの訪れる今日は、私は生憎仕事でしたので7時20分頃自宅を後にし最寄駅へ妻と向かいました。

車を出発させ間もなくすると、道端に停まっている何となく見慣れた軽自動車が停まっていたので注意深く覗いて見ると

なんと運転席に新聞を読む小松山さんを意外にも発見。

急いで車を止めて、車に近づき朝っぱらからお互い笑顔で挨拶を交わしました。

お話によると 「今日は土曜日で道が空いていて早く着いちゃったんだよ」 と言う事でした。

8時頃、来られる予定だったので気を使って我が家からちょっと外れた場所で待機してくれていたのでしょう。

今日私は仕事でしたので100%お目にかかれないものと思っていたので、偶然にもラッキーでした。

慌しい通勤途中での再会ではありましたが久々の心温まる出会いを果たすことが出来ました。

私を駅に送り届けた妻が、早急にとんぼ返りし念願の小松山さんに対応してくれました。

1年8ヶ月以上前には現場として、何ヶ月も通い続けた我が家ですがまた改めてご覧になられた印象は如何だっただろうか・・・・


取り合えず妻は久々の現場(^^) リビングへとご案内したそうです。

小松山さんは笑顔で辺りを見回しながら何度も 「 いいね〜 いいね〜」 と褒めてくださったみたいです。

また玄関先にあるニッチを見て、小松山さんご本人が造作しておきながらこれが 「こだわりのニッチだね!」 と微笑んでくれたのです。

そして吹き抜け部を見上げながら、 これまたご自分で造っておきながら 「良く出来てるね〜」 と満面の笑顔で褒めてくれたとの事でした。


そらからロフト部にご案内し、コックピットなどをご覧いただきました。

小松山さん久々のロフトでコックピットをご覧いただきました。 ロフト見学も終え、ご満悦の小松山さん
   

その時、斜天井を見降ろしながら 「 綺麗に出来てるね〜 」 と優しく微笑んでくれたそうです。

実は、建築中にまだ骨組みだった頃ロフト内部を見学していたのですが 小松山さんが作業中に 何時もになく満面の笑顔で

「ほら 見て下さい! 綺麗に出来たでしょう!」 と私達に語りかけていただいた時の事を思い出しました。
   

あの頃の小松山さんの満面なる笑顔は今でも忘れることが出来ません。







    

妻が小松山さんに 「私達この家が本当に好きなんですよ〜 主人もご覧の様に床にワックスをかけ、何時も大切にしています」 と

告げますと、何時もの笑顔で応えてくれたそうです。


いよいよ念願の階段下物置に小松山さんの直筆サインを書いていただきました。

  
 小松山さん 
 
 早速 狭い階段下物置に入り、日付けから書き始めました。

 妻がジィーとその様子を眺めていると、小松山さん恥ずかしさの

 あまり 「あっち行ってて下さい!」 と言われ、書き終わったら

 さっさと電気を消しドアーを閉め 「後で見て下さい!恥ずかしい

 から」 とさっさとその場から退散してしまった様です(^^)

 とてもヒョウキンで可愛い小松山さんの一面を見たと妻も

 嬉しそうに満面の笑顔で語ってくれました。

 

 


建築中には大変お世話になった私の師匠 大工の小松山さん。

あの頃は小柄ながらも力強く大きく見えた小松山さんですが、

何だか何時もと違う穏やかで優しすぎる表情は逆に寂しさを感じました。

上手く言葉では表現できませんが、私の前では何時までも頑固な小松山さんでいて欲しいです。


私は世界中の誰よりもこの家を大切に思い、これからも家族円満で暮らして行く事を心に誓います。

小松山さん 本当にお忙しい中、遥々お越しいただき誠に有難うございました。