■土地探しと購入の動機づけ
横浜に住む私にとってマイホームなど夢のまた夢。
あのバブルの時代からしますと土地もかなり安くなったと言えますが、それでもまだまだ桁外れの坪単価である上、
生まれ育った横浜市戸塚区の周辺を何度見回しても住宅密集地で、気に入った土地を容易に見つける事も厳しい状況です。
また仕事の性質から決断するにはかなりの時間を要してしまいました。
気が付けばこのｱﾊﾟｰﾄに越してから既に１５年以上の歳月が過ぎようとしています。
半ば半分諦めかけていた時、偶然にも実家の直ぐ傍で宅地造成工事が始まりました。
以前はある会社の資材が置かれていた場所で、宅地として売りに出される事になった様です。
私にとっては実家の直ぐ傍で願ったり叶ったりです。
しかし、まだこの時点では土地や家を購入するなんて、夢のまた夢で想像すらできませんでした。
■運命の一本の電話、そして仮押さえ ２００２年８月２４日（土）
そんな矢先、売地に近い実家の母から一本の電話が・・・・
”売りに出ている見たいよ〜”
降って湧いたような話であるが早速、朝一番で売り出し業者に電話してみると、何と先着順で売り出すとの事。
え〜ヤバイ！ まるでロケーションの良いキャンプサイトを陣取るかのような気分です。
偶然にも売り出し日の８月２４日は仕事が休みだったので、夢中でアパートを飛び出し妻と直接現地に足を運んでみました。
（車で５分です）
既に現地には業者の営業さん達が数人おり、その中でちょっと小太りの営業課長さんが直射日光の当たる中、親切に対応
して下さいました。
話を聞いてみると、この場所は他に比べ立地条件が大変良くて、今後この近所ではまず出る事はない土地でしょう〜と聞き、
取り合えず２１区画内の（一区画）の気に入った場所を一応、仮押さえすることにしました。
実のところ、区画を２回程変更しました。
最初は西区画の道端の横長で日当たりが良さそうな区画を選びましたが、ゴミ捨て場が設置されるばかりか電柱もあり、
土地が横長なので間取りが難しそうなので改めて妻と協議した結果、２区画（８０坪）を同時に購入する旨を担当者に伝えました。
しかし予想以上に月々のローン返済が大きくなる事や固定資産税が嵩むことが判明しあえなく断念。
広いお庭が夢だったのだが、今現在の私の実力ではやはり難しいのを思い知る。
と言うわけで改めて検討した結果、道路際の角地を最終的な候補地として意思を伝えました。
 
買うか買わないかは、猶予１週間です。
衝動買いにしては、ちょいと高過ぎるシロモノですが、今現在の生活を考えますと一戸建ては夢。
子供部屋も作ってやりたいし・・・
猶予期間一週間と、とても短い期間だが日が経つに連れ自然と家内も私もその気になって来るのを感じていました。
本来なら私は趣味の一つとしてアマチュア無線を楽しんでおる関係で、個人的には以前から標高の高いところに住家を建てたい
と言う希望はありましたが、いざ老後の事を考えますと平坦で生活し易いところが良いのではと判断しました。
万が一土地を売るような状況になった時も、山の上より活用性のある土地の方が売り易いのでは？
色々と検討し、何度も何度も現地に足を運び考えたあげくほぼ購入する事に意思が固まりました。
■土地だけ売ってくれるの？
しかし基本的には建売住宅となっていましたので、個性的な家を建てる事などまず不可能では？
と半ば諦めかけていた時、でも聞くだけ聞いてみよう〜と、恐る恐る担当者に尋ねたところ土地だけの販売も可能であるとの回答
をいただきました。
初めて売り地を見に行った時、担当者が新横浜にあるまだ建設中の物件を案内していただいたのですがやはり想像通り、
形は違うものの同じ様な家が何件も立ち並び、勿論今時のオシャレな感覚はあるのですが、私にはどうしても正直な気持ち心が
ときめきませんでした。
とても贅沢であることは十分自覚しておりますが、自分の出来る範囲で最大限満足の行く住家を建築してみたい！ と改めて痛感し
それから妻にその心中を素直に伝えました。
妻も不思議に同感だった様で話は早く、今後の負担を覚悟で土地のみの購入を決断しました。
■契 約
２００２年８月３１日、不動産業者を尋ね土地購入に関しての説明を受けながら、売買契約を無事に交わす事ができました。
とうとう後先考えず土地を衝動買いしてしまいました。
まぁ何とかなるでしょう〜
とにかく土地だけ購入できたので、 後はプレハブを建てようがテントを張ろうが自由です。
生まれて始めての土地購入でしたが、生まれ育った実家にほど近く環境も良く、立地条件にも恵まれて更に土地だけの購入
もでき、すべてが最初から予定されていたとも思われるほど順調にこの土地に導かれている不思議を感じました。
■ ■ ■ ■
ちなみに3年以上経ってから、実家にて私が購入した土地の事で偶然にも話しが弾んでいた時に思いがけないことを知ったの
です。
それは私が 「それにしても良く自分達だけ土地だけ売ってくれたよね〜」 って切り出したら、父と母は私に 向かって
「だって土地を売った地主さんとは地元で昔からの付き合いだから・・・話しをして（手を回しておいたから）・・・」 と言うもの
だったんですね〜
私達はそんなことは全然知らなかったので、土地だけ売ってくれるなんて ついてるね〜なんて 真面目に業者さんの善意と
今日まで信じていました。
あまりこの辺では聞いた事ないので、不思議だな〜とは思っていましたが何はともあれ土地だけ購入できたお陰で念願の
自分達の好きなメーカーで家を建てられる訳ですから感謝感謝ですね。
やっぱり父と母は凄い。
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